脱・ひどい乾燥肌。冬のカサカサ肌の原因とうるおい対策

寒さがぐっと増す冬の肌トラブルと言えば、なんと言っても“乾燥”ですよね。

肌のつっぱりやカサつき、ヒリヒリ、白く粉を吹いたような「粉吹き肌」など、いつも以上にひどい乾燥肌状態に悩む人も少なくありません。

今回はそんなひどい乾燥肌を引き起こす原因と対策について、そしておすすめのスキンケアも合わせてご紹介します。

 

なぜ乾燥肌になってしまうのか?

○○が乾燥肌を引き起こす

冬はとくにスキンケアでの保湿を心がけているのに、なぜか肌が乾燥する…。

肌はとてもデリケートなので、気づかないうちに乾燥を招く影響を受けていることがあり、

ひどい乾燥肌を引き起こす原因はさまざまです。

原因①空気の乾燥

冬は一年で最も寒い季節で、気温も湿度も下がり、空気が乾燥します。

空気が乾燥すると、皮膚から水分がどんどん奪われていき、潤いのある健康的な肌状態を保つのに大切な水分と油分のバランスが崩れやすくなります。

またこの時期、エアコンの暖房の使用によって部屋の湿度が下がり、室内でも空気は乾燥状態に。肌のひどい乾燥を加速させてしまいます。

 

原因②バリア機能の低下

肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」など、いくつかの組織に分かれていて、一番外側にあるのが「表皮」です。この表皮のもっとも外側にある肌のベールと言われる「皮脂膜」の下にあるのが「角質層」です。

角質層が持つ「バリア機能」が、体内の水分の蒸発を防ぎ、乾燥や外部刺激から肌を守り、水分をしっかり蓄えて潤いやハリのある健康的な美しい肌をキープしてくれています。

なので、バリア機能が低下すると、肌は水分を保てなくなり乾燥を引き起こします。

原因③ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、約28日の周期で肌の細胞が生まれ変わる仕組みのとことを言います。

角層を形成する角層細胞と角質細胞の隙間を埋めている細胞間脂質には、肌の水分を抱え込んで蒸発させない、という役割がありますが、ターンオーバーが乱れることで、角質細胞間の保湿成分が不足し、バリア機能が低下。その結果、外からの刺激などによって水分を蓄えることができなくなり、乾燥肌を引き起こします。

 

原因④セラミド不足

肌の水分を抱え込んで蒸発させない役割の細胞間脂質の約50%を占めるのが「セラミド」と呼ばれる成分で、このセラミドが乾燥肌の大きなカギを握っています。

セラミドが十分に肌にある人は、水分を抱え込み、蒸発させない状態を長く保てるので、肌は潤いを保持することができます。反対にセラミドが不足している人は、肌に水分を抱え込めず、すぐ蒸発してしまうので、乾燥状態に陥ってしまいます。

 

原因⑤間違ったスキンケア

実は毎日のスキンケアの誤りが、乾燥肌の原因になっていることも。

とくにクレンジングや洗顔をするときの摩擦といった刺激は、肌に負担をかけ、乾燥肌の原因となるバリア機能の低下につながります。

洗顔や化粧水後に「肌がつっぱるかも?」「潤ってないかも?」などと感じるようであれば、いつも使用しているスキンケアアイテムの見直しも必要です。

 

顔のひどい乾燥肌に朗報!スキンケアで気を付けるべきポイント

ひどい乾燥肌さんに朗報!対策とスキンケア方法

ひどい乾燥肌の対策としては、もちろん肌を潤わすためのスキンケアが大切ですが、

何より“正しいスキンケアの方法”が要となってきます。

そしてスキンケア以外にも、対策として心がける大事なポイントがあります。

ポイント①“即保湿”と“しっかり保湿”

洗顔後は、肌から水分が逃げやすくなっているので、“即保湿”を心がけましょう。

まず、化粧水で肌に十分に水分を与え、その後乳液や美容液、クリームでさらにしっかりと保湿成分や油分を与えてあげましょう。

 

  • 化粧水は手のひらにたっぷり取り、顔全体を包み込むように丁寧になじませてあげると浸透力がぐっとアップします。
  • スチームクリームに配合されているオーツ麦(カラスムギ)など、保湿力が高い成分が配合されているアイテムがオススメです。

ポイント②クレンジングと洗顔は3つの基本

クレンジングや洗顔は、スキンケアでもっとも肌に摩擦などの刺激を与えやすいので「優しく、ゆっくりと、丁寧に」の3つを基本にしてください。

クレンジングは、ゆっくりと円を描くようにメイクとなじませます。洗顔料はよく泡だて、手のひら全体で肌に乗せる感覚で。

洗い流すときは、ぬるま湯でクレンジング剤や泡をしっかり洗い流してください。

また洗顔のしすぎは肌の水分を奪ってしまうので注意。

洗い流した後は、タオルで摩擦を与えずに優しく水気を拭き取ってください。

ポイント③生活習慣の見直しを

野菜不足や脂質の過剰摂取、一日一食など、食生活の乱れは禁物です。

バランスの取れた食事で、タンパク質やビタミン、ミネラルなど、肌を作るのに大切な栄養素をしっかり摂ってください。

食物繊維や乳酸菌なども摂取して、肌状態を左右する腸内環境も整えましょう。

またしっかり睡眠を取ることや適度な運動をすることで、ターンオーバーが活性化し、肌の水分保持量がアップします。

 

ポイント④部屋の湿度をコントロール

肌に最適な湿度は50〜60%で、40%を下回ると乾燥を感じやすくなります。エアコンの暖房を使用するときは、さらに乾燥するので加湿器で加湿して、部屋の湿度をコントロールしましょう。

ただし、湿度が高ければ高いほど良いワケではなく、高すぎるとカビの繁殖などの原因になります。なので、湿度を一定に保つことができる加湿器や湿度計、湿度を確認できるアプリなどを利用して50〜60%をキープするように心がけましょう。

加湿器がない場合は、部屋に霧吹きなどで水を吹きかけるのがオススメ。

ポイント⑤カラダの内側にも水分補給を

乾燥肌対策には、カラダの中から潤いを与えることも大切です。体内の水は常に循環し、1日に約2.5リットルの水分が失われていると言われています。冬は夏みたいに汗をかきづらいので喉も乾きにくいですが、食事とは別に1日1.5リットル摂ることを心がけましょう。

体が冷えると血行不良でバリア機能を低下させてしまうので、常温かもしくはぬるめの水がオススメです。

 

まとめ

肌がひどく乾燥している状態だと、ファンデーションのノリが悪かったり、メイクを楽しめなかったりと、気分も下がってしまいますよね。

冬の間も肌がしっかりと潤うように、ぜひ乾燥対策を続けてみてください。

 

ライタープロフィール

伊東 夕佳 Yuka Ito

鎌倉市出身。国会議員秘書として従事したのち、大手広告代理店にて、アパレルや美容、エンタメ系クライアントを担当。

その後フリーに転身。女性誌や大手化粧品メーカー、大手飲料メーカー、大手芸能事務所のメディアでエディター・ライターとして従事する傍ら、国内化粧品会社やアジア企業のPRも行う。

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