マスクによる肌荒れ・乾燥に負けないスキンケア

2021年も残りわずかとなりました。

2021年を振り返ってどんな景色が思い浮かびますか?感動、感激、歓喜、新たな出会いや学び…2021年のストーリーのハイライトは何ですか?

私のハイライトの1つはスチームクリームに興味を持ってくださったり、ご愛用くださっているお客様へ直接製品の使い方やお悩みに対するケア方法を定期的に開催されるオンラインスキンケアイベントでご紹介できたことです。

そこでみなさんが”今”悩んでいることをダイレクトに耳にすることができ、スキンケアの重要性をあらためて実感し、たくさんの学びへと繋がりました。

オンラインイベント開催前に、イベントをコーディネイトするライラさんから参加される方が抱えるお悩みを教えてもらうのですが、毎回寄せられる悩みが「マスクによる肌荒れ」でした。毎回です。一度だって「マスクによる肌荒れ」がイベント内で触れられなかった回はありませんでした。

ある人は”数年間使い続けている慣れ親しんだ化粧水が肌に触れるとヒリヒリする”と言っていましたし、またある人は”マスクが当たる部分のメイク崩れがひどく、大好きなメイクが楽しくない”と言いました。

”キメが乱れすぎて、荒れているように見えて悲しい”と言う人もいましたし、”マスクをするようになって乾燥肌が一層激しくなった”と言う人もいました。

ほとんどの人がマスクに起因する悩みを抱えており、マスクがこれほどに春でも夏でも秋でも季節に関係なく肌にストレスを与えるものなのかと痛感しました。

きっとこのコラムを読んでいる方の多くがマスクによる何らかの違和感を肌に感じたことがあるのではないでしょうか。

その悩み、もう解決されましたか?

マスクによる肌荒れの原因は大きく分けて2つ挙げられます。

1つは肌とマスクが触れることで発生する「摩擦」。そしてもう1つは高い湿度を保つことでしっとりしていたマスクに保護されている皮膚がマスクを外した瞬間からうるおいが奪われることで発生する「乾燥」。

この2つが肌荒れを誘発し、肌に変化を与えると考えられます。

マスクが肌に触れることで起こる「摩擦」は健やかな肌に深刻な問題を与えます。最近では肌負担の少ない素材や肌にマスクが直接触れないように配慮したマスクなどもありますが、こういった素晴らしいマスクが摩擦による肌荒れを完全に解決してくれるわけではありません。

やはり、乾燥に負けない肌を助けるスキンケアのアプローチが不可欠です。

マスクの繊維が肌に触れ続けることで、肌表面のうるおいが奪われ乾燥が起こります。

さらに乾燥が進行すると角層が剥がれやすく、角層内部のうるおいも失い、肌荒れを引き起こしてしまいます。例えば、肌に触れたときにヒリヒリするような違和感を感じたり、キメが乱れざらざらした印象を与えるのはこういったことが要因となって引き起こされる状態です。

ファンデーションの密着力も弱くなりメイク崩れの起こりやすい肌になりますし、放っておくと敏感に傾きトラブル肌になることも。 このような肌状態になったときは、とにかく摩擦はNGです。

そしてそれはクレンジング~化粧水~保湿クリームに至るまで肌を擦ったり、引っ張りたりすることがないように大切に丁寧に扱ってあげることで症状をなごますことが可能です。

肌に負担をかけずに1日の汚れを浮かし落とし、摩擦を与えず角層に水分を浸透させて肌をやわらかく整え、保湿クリームをすべらかに肌になじませ保護する。

シンプルだけどとても大切な3つのスキンケアポイントです。

また、「乾燥」のサインがでているときはうるおいの保湿ケアの徹底はマストですが、特にお風呂上りの温かくもちもちとしたやわらかい肌はスキンケアの浸透力も高いとされ、まさに”プレシャスモーメント(最高の瞬間)”といえます。

しかしこのプレシャスモーメント、そんなに長くないんですよ。

バスルームを出た瞬間から肌の水分は蒸散し始め、温かい皮膚の温度も落ち着いていきますので、できることなら化粧水または保湿クリームを事前に脱衣所に用意して、お風呂上りに肌が濡れたままで構いませんのでマスク乾燥の気になる部分にサっと軽く塗布してください。

このプレシャスモーメントのワンステップがあるだけで乾燥のスピードをやわらげ、健やかな肌作りを助けます。

これから2月まで本格的な寒さと乾燥に肌が襲われ、過去のどの季節よりもマスクによる肌負担を感じるようになることが予測されます。

肌悩みや不安を抱えながらマスクと共に冬を越すのではなく、肌が喜ぶ保湿ケアを味方につけて、心晴れやかな真冬のマスクライフを過ごしてください。

ライタープロフィール

スチームクリームアカデミー 谷

スチームクリーム アカデミーチーフとして皮膚理論や製品知識のほか、スキンケアを通した豊かなライフスタイルを創造するエデュケーションを社内外に向けて発信。20年に渡り化粧品業界で学び得た知識や経験をもとに、無理のない自然なスキンケアのアプローチを開発。健全な肌作りのスキンケア講座を開催し、これまで500名を超える美容部員の教育に携わる。 趣味はタロットカードと野球観戦。最近は韓国料理にハマり、休日になると愛車のマーチで食材を求めていろいろな場所を訪れるのが日課に。

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