未来の肌の為に。紫外線対策で健やかな肌作り

みなさんは自分の肌力を疑ったことはありますか?
「肌力」とは本来備わっている肌が自らの力で健やかであろうとする力のこと。

3月に入るとメイクがきれいに肌になじまず崩れやすくなったり、肌表面のごわつきや凹凸に触れたようなざらつきに悩まれ、自分の肌に適したスキンケアを求めてスチームクリームを訪れてくださるお客様が増えます。
この時、必ずお伺いしていることがあります。

それは「紫外線対策」「UVクリームの塗り方、塗る量」です。今や多くのお客様が紫外線が肌に大きなダメージを与えることを知っていて、常に紫外線をブロックする重要性を理解しています。
しかし、その一方で熱さを感じない紫外線が肌にどのようなダメージを与えるのかイマイチピンとこないお客様も多いのが事実。

 

サンバーンと呼ばれる日焼けのように太陽に当たった数時間後には赤みとヒリヒリが起こるのとは違い、紫外線に当たっても肌に明らかな変調を示すサインが出てこないので危機感も低くなりがちです。

実際に“ちょっとくらいなら大丈夫かな?”とすっぴんでベランダに出て洗濯物を干したり、お買い物に出かけたりする方も多いですし、中には“今朝は時間がなかったからUVクリームを塗らないまま会社に出社しちゃった”なんてこともありませんか?

3月に入り、肌表面に起こった不調はスキンケアが合わないのではなく、紫外線ダメージを受けることで「肌力」が低下することが原因になることもあるのです。

特に3月から紫外線量は8月のピークに向けてぐんぐん上昇します。
自分の肌がもつ本来の力が紫外線に奪われることがないように、何より健やかな肌であるためにも紫外線から肌をまもることは大切なスキンケアステップと言えます。

 

では、紫外線をブロックしないと肌はどういうことが起こるのでしょうか。

紫外線が原因の肌悩みには日焼け、乾燥、シミ、しわ、たるみ...といくつかあります。

肌のもっとも外側にある角層は肌の外的刺激からまもる機能を担います。10層から20層の層でその厚さはわずか0.02mm。角層を含む4つの層に分かれた表皮と呼ばれる組織のなかで、日々核をもった新しい細胞を産生し、古い細胞は角化し剥がれ落ちていきます。この生まれ変わりを繰り返すことをターンオーバーといいます。

もっとも外側に角層はダイレクトに外的刺激を受けます。そのため角層のうるおいバランスが乱れたり、ターンオーバーが乱れると肌の見た目にも影響を及ぼします。

紫外線を過剰に浴びると、細胞の核がダメージを受けるだけでなく、活性酸素が発生し肌が炎症を起こします。これらの要因によってターンオーバーが早まったり、肌表面に核が残ったままの未熟な角層細胞が多く作られる不全角化が起こることで、肌を外敵から保護する力が低下します。

まさに紫外線とは未熟な角層を作り、この影響で肌表面がごわついたり、ざらついたり、水分で肌のトーンが下がったりといった変化をもたらすのです。

指先でそっと肌表面を撫でてみてください。もしこのような肌症状を感じたら、紫外線から肌を守るための適切なお手入れを見直すことがダメージから救出する1つの策かもしれません。

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私は紫外線から肌をまもるスキンケアステップは未来の肌への投資だと思っています。
紫外線は知らず知らずのうちに肌内部に侵入し、健康に育とうとする細胞の核を傷つけ、さらにはコラーゲンやエラスチンといったたんぱく線維を壊します。

こういったダメージが蓄積されていくとざらついた肌がなかなか改善しなかったり、しみ、しわ、たるみが作られてしまいます。数年後、5年後、10年後も艶やかで健康的なハリのある肌であるためには紫外線が及ぼすダメージをしっかりブロックする必要があります。


UVクリームを塗布するときには、どうか未来の自分の肌を想像してください。紫外線によるダメージは蓄積され、あなたの肌からツヤとハリを奪うでしょう。

お使いのUVクリームの使用量は把握していますか?UVクリーム(または同様の機能をもった化粧品)は、正しい量で使用することで正しく機能します。それから、UVクリームを自分が塗りやすいパーツにだけ塗ることがないように意識しながら塗ることもおすすめです。

UVクリームの正しいぬり方をおさらい!

例えば、顎から首にかけての際の部分、首の裏などうっかり塗り忘れた結果、秋を迎える頃にはパーツ毎に肌の色が違う!なんてことを避けましょう。
紫外線から肌を守ることは未来の肌に磨きをかけます。“ちょっと面倒くさいかも...”とか“曇っているからちょっと塗らなくても大丈夫かな?”と油断と甘やかしにもご注意を。

2022年のやることリスト、または新年の誓いにもう1つだけ追加してください。“紫外線対策をしっかりする!自分の未来の肌のために”と。

 

ライタープロフィール

スチームクリームアカデミー 谷

スチームクリーム アカデミーチーフとして皮膚理論や製品知識のほか、スキンケアを通した豊かなライフスタイルを創造するエデュケーションを社内外に向けて発信。
20年に渡り化粧品業界で学び得た知識や経験をもとに、無理のない自然なスキンケアのアプローチを開発。健全な肌作りのスキンケア講座を開催し、これまで500名を超える美容部員の教育に携わる。
趣味はタロットカードと野球観戦。最近は韓国料理にハマり、休日になると愛車のマーチで食材を求めていろいろな場所を訪れるのが日課に。