ちょうどいいスキンケアで、シンプルライフ。
中国の思想家であり哲学者でもあった孔子はかつて弟子にこのように説きました。”過ぎたるは猶及ばざるが如し”。この論語はことわざとして日本でも1つの教えとして伝えられ、教育の場でも耳にします。
”過ぎたるは猶及ばざるが如し”とは、「度が過ぎたものは、足りないものと同様によいものではなく、不十分なのも困るけれど過剰なものにも弊害があり、物事にはほどよさが大切である」と、解説されています。
わたし自身がスキンケアを選択するときやお客様にカウンセリングをするとき、この言葉がよく脳裏をかすめます。私たちはスキンケアアイテムやケア方法を選択するとき、自分の理想とする肌を実現させるために必要なものをすべて手に入れたくなります。常に裸の状態で、常に外気に触れるフェイスであれば真剣にもなるものです。 何の前触れもなくプクっとできた頬の吹き出物...目視でもわかるほどのキメの乱れ...疲労が残るくぼんだ目の周り...乾燥で透明感を失ったくすんだ肌の色...様々な肌の状態に”嘆き悲しんでいる場合ではないっ!”と、必要なスキンケアアイテムやケア方法を必死で探した経験がある人も多いのではないでしょうか。一刻も早く悩み深き肌状態に決着をつけるために、またはそういった悩みから解放されるために不安にかられて選ぶスキンケアもあるのでは、と想像します。 そんなときに脳裏をよぎる言葉、”過ぎたるは猶及ばざるが如し”です。
肌にとって本当に必要なものとは
パーフェクトで理想とする自分の肌を手に入れるために、あれやこれやと肌に与えようとすることは返って肌の負担を増やし、すべての肌に本来備わっている「保湿因子を自ら作り出す力」や、「適切なバリア機能で肌を保護しようとする力」を妨げてしまうこともあるのです。 健やかな肌を維持しながらも、肌が自らつややかでうるおいのある状態であろうと働き、良好な肌環境を作り出そうとする力を持ち続けることはとても大事なこと。つまり、たくさんの化粧品の力に頼るのではなく、肌そのものが健やかであるためのスキンケア選びを取り入れていただきたいと思っています。
健やかな肌であるために、肌が求めることは極めてシンプルです。肌の摩擦を最小限に抑えながら、汚れを落とし、角層をやわらかく整え、適切なうるおいの保護膜を作ること。これがスキンケアの基礎であり、まずはこのステップを正しく行うこと。そして、肌が自らの力でうるおい、なめらかさ、ハリ、弾力、ツヤをもつために不可欠なのが、やはり「保湿」です。 多くの肌悩みの原因が乾燥やうるおい不足に端を発しているように、保湿はスキンケアの絶対要素といえます。しっかりとうるおいを抱えた肌を持ち続けることで回避できる肌トラブルもあります。逆に言えば、うるおいが足りないことで起こる肌トラブルや肌表情の変化はたくさんあります。
必要なのは「良質な保湿」
スチームクリームでは、シンプルなスキンケアステップで肌本来の力を整えながら、うるおいを抱えるのに不可欠なやわらか肌を作る「良質な保湿」を届ける製品を開発しています。乾燥し硬くなった土に水が浸透せず草木が根を張らないように、乾燥し硬くなった肌に水分は浸透せず、保湿力のある艶やかな肌は作られません。 今日を境にスキンケア製品、そしてスキンケア方法を見つめ直し、あなたの肌がもつ本来の力をグッと高める基礎作りを考えてみませんか?スチームクリームは、古来使用されてきた植物由来の天然成分を、製品に合わせてふんだんに配合しています。
今のこの時代をニューノーマルと呼び始めて2年目を迎えようとしています。この2年の間に多くの方が自分と向き合い、自分の人生と向き合い、自分のライフスタイルを見つめ直しました。その中で以前は感じることのなかった物事の「要・不要」がクリアにされ、物の選び方やお金の費やし方にまで変化が及びました。 そしてそれはスキンケアにも言えることで、「もっとシンプルに健やかな肌であり続けるための方法」を相談くださるお客様も増えました。健やかな肌が必要とするケアを取り入れながら自分の肌力を高めていく、そういった素肌づくりをスチームクリームはお手伝いしています。 もしかするとドレッサーの前に並ぶいくつかのスキンケアアイテムや、毎夜取り入れていた熱心なケアが必要じゃなくなるかもしれません。化粧品に費やしていた費用の節約に繋がり、整理されたドレッサー、空いた時間がもたらすゆとりある過ごし方が新たなライフスタイルを生み出すきっかけとなるのでは、と少しワクワクもしています。 たかがスキンケア、されどスキンケアです。肌の調子が良いときの高揚感や満たされる感情が人生に与える影響は無視できません。 だからこそ、基礎に立ち返り、自らの肌力を維持し続けることを最優先に考えたスキンケアの見直しをスチームクリーム製品を通してこれからもご案内させていただきたいと考えております。