スチームクリームが精油を使う理由
ヘルシースキンとは様々な要素や力が働いて育まれるものであると考えています。
今の時代はみずみずしいうるおいを抱えた子供の肌でも入浴後は保湿ケアをしないとどんどん乾燥が進行しますし、どれほど効果あるスキンケアステップを取り入れても乱れた食生活ではなかなか効果を持続させることは難しいものです。
また、どれほど身体がピンピン元気であっても、心が疲れてしまったり活力を失うと肌は同じように元気を失います。 失恋して心身共にボロボロになり家に引きこもった私を心配した友人が訪ねてきたとき、私の肌が“ゾンビのように血色を失いしわしわになっていてゾッとした”という話は10年以上の時を経た今も思い出話として持ち出されます。
この時のことを思い出すたびに感じるのは心の状態とヘルシースキンはとっても深い関係にある、ということです。恋をした人が特別なスキンケアをせずとも肌がつやつやして輝いて見えるのは心の豊かさ（と溢れる女性ホルモン）が関係しているというのはよく聞く話です。 
このことからもスキンケアステップにおいてピースフルでおだやかな心は重要な役割を果たし、多くの化粧品が陶酔するほどの美しい香りを持っていることに納得します。
そして、スチームクリームでも香りは「個性」であると同時に「ヘルシースキンであるための大切な1つのピース」であると考えます。だからこそ、製品に寄り添う香りは心にストレートに働き、触れる度にその表情を変える魅力的なものでありたい、と考えます。それこそがスチームクリームが100％ピュアな精油を使う理由です。
精油とはパワフルで壮大な自然そのものです。自然環境の中で土、光、風、水、多くのエネルギーを頼りにすくすく育った植物の根、茎、花びら、樹脂、樹皮や果物の果皮などから得られる高度に濃縮されたオイルである精油。
アロマテラピーとして誕生した1937年から今日に至るまで様々なシーンで活躍しています。
戦時中に傷ついた兵士の治療薬に用いられたり、マッサージやアーユルヴェーダにも用いられたり、何より心の平安を手繰り寄せる大切なメディテーションの役割をも果たしました。
自然の植物の力が濃縮されているからこそ、心や肌、時には身体の不調を治すのを助けるアイテムにもなります。
スチームクリーム製品は肌におだやかに馴染み、優しく包み込みます。と同時にそれぞれの製品に合うコンセプトのもと厳選された複数の精油が重なり合い1つのハーモニーを生み出し、香りが肌の上で踊ります。
嗅覚から体内に吸い込まれた香りの粒子は脳に渡り、情報に係る「扁桃体」や記憶を司る「海馬」のある大脳辺縁系へと渡ります。さらに、自律神経やホルモン、免疫を制御する「視床下部」に情報が渡る。こうして、嗅覚からの刺激が脳に伝わることで、全身に影響を与えるのです。
嗅覚が人間の五感の中でもっともエモーショナルでストレートであるといわれる所以はこのことからもわかります。
スチームクリーム製品をスキンケアに取り入れる中で、肌が健やかに整うだけでなく、香りによって感情が豊かに、そして自分を愛する肯定感によって活き活きとよみがえることもスチームクリームを構成する１つのピースとして楽しんでいただきたいと考えています。
しかし、この精油はパワフルである一方でとても繊細でもあります。
熱さによって揮発する性質をもつ精油は暖かい場所に置くと香りがどんどん蒸発し、いずれ香りはなくなります。見方によっては新鮮な食品のようです。
光や熱、紫外線に弱く、必ず遮光瓶に入れ、涼しい部屋で保管するのが適しています。 そしてこの扱いは精油を使っているスチームクリーム製品にも通ずるものがあります。
製品は開封したら3か月以内に、未開封の場合でも1年以内にご使用いただくことを推奨しています。それは豊かな香りを存分にお楽しみいただくためのスチームクリームからのお願いでもあります。
化粧品は開封したその時から製品の酸化が始まります。よりよく使っていただく上でも使用期限はとても大切なのです。
スチームクリームは天然由来原料のもつ肌への働き、保湿クリームの製造工程であるピュアスチームプロセスが生み出すなめらかで肌に負担をかけないテクスチャーのほか、手のひらが肌に触れている瞬間、指先が肌をなでる瞬間に広がる香りがヘルシースキンの育みに欠かせないヘルシーなマインドへと導くと信じています。
毎度スキンケアの度に広がる香りは、香るたびに昔から知っている心を許せる友達のように安心感をもたらし、いつだって傍にいて見守ってくれるのです。
ライタープロフィール
スチームクリームアカデミー 谷
スチームクリーム アカデミーチーフとして皮膚理論や製品知識のほか、スキンケアを通した豊かなライフスタイルを創造するエデュケーションを社内外に向けて発信。
20年に渡り化粧品業界で学び得た知識や経験をもとに、無理のない自然なスキンケアのアプローチを開発。健全な肌作りのスキンケア講座を開催し、これまで500名を超える美容部員の教育に携わる。
趣味はタロットカードと野球観戦。最近は韓国料理にハマり、休日になると愛車のマーチで食材を求めていろいろな場所を訪れるのが日課に。