スキンケアの順番、間違えると効果減!? 朝と夜の正しいケア方法を伝授
クリームに化粧水、美容液…。せっかく揃えたアイテム、正しい順番で使えていますか?
スキンケアラインの一部のアイテムを選んだり、ライン展開ではないものを使ったりする場合は、使用順をご自身で確認する必要があります。
間違った順番で使うと、アイテムの良さを活かしきれない可能性も…。
そこで今回は、朝と夜それぞれのスキンケアの目的と正しい使用順を伝授! 目的に合うおすすめ商品もご紹介します。
スキンケアは順番が重要な理由
スキンケアアイテムは、お手入れのどのタイミングで使うのかを想定してつくられています。
例えば、ブースターは何も塗布していないまっさらな肌に使うことで、角層に浸透する設計。一方、スキンケア後半の使用を想定したアイテムは、肌表面に成分が留まる処方で肌を守れるようにしています。
商品のパッケージに使用方法が書かれているのは、ユーザーがアイテムの効果を発揮できるようにするため。使用方法に合った順番で使えば、より一層アイテムの良さを活かせます。
また、スキンケアアイテムは、肌へのなじみやすさが大切な要素としてつくられていることも、順番が重要な理由です。
お手入れで使いたいアイテムは、きっとテクスチャーや使用感に差があるでしょう。
みずみずしい(水分が多い)
↓
とろみがある
↓
コクがある(油分が多い)
この順番で使えば、各アイテムの肌なじみがスムーズに。
目的が違う!? 朝と夜のスキンケア
スキンケアの順番と合わせて理解しておきたいのが、朝と夜で違うお手入れの目的です。
朝のスキンケアの目的は、日中の肌を“守る”こと。
日中の肌は、空気の乾燥や紫外線、摩擦、花粉など、さまざまな外部刺激を受けます。
肌の潤いを逃さない保湿アイテムや日焼け止めなど、肌のバリアになるアイテムを使いましょう。
一方夜のスキンケアは、日中受けたダメージのケアが目的です。
例えば、空気が乾燥した場所で長時間過ごした日は、保湿を強化。紫外線を多く浴びたら、美白ケア。
肌に必要なものを“与える”お手入れをしましょう。
スキンケアアイテム別の目的と特徴
スキンケアの基本となるアイテムの、目的・特徴を解説します。
目的と特徴がわかれば、自分に必要なアイテムを選別できるように。同時に適切な使用順も見極められて、順番に沿った使い方が大切な理由を、より深く理解できます。
クレンジング
クレンジングの目的は、メイク汚れのオフ。
肌に密着したメイク汚れは、クレンジング剤をなじませると浮き上がります。浮き上がると、洗い流しや拭きとりによって落とせるように。
ナチュラルメイクや日焼け止めだけで過ごした日も、洗顔で落とせないアイテム使ったら、クレンジングによるオフが必要です。
洗顔
洗顔は、朝と夜で落とす汚れが異なります。
朝の洗顔で落とす汚れは、寝ている間に出た汗や皮脂、肌に付着したほこり。
一方、夜の洗顔で落とす汚れは、汗やほこりのほか、古い角質、余分な油分、そして、肌に残ったクレンジング剤です。
洗顔料は、洗浄力が穏やかなタイプから、洗い上がりがさっぱりするタイプまでさまざま。洗顔にこだわりたい方は、汚れに合わせ、洗顔料を朝と夜で使い分けても良いですね。
化粧水
化粧水の種類は主に3つ。一口に化粧水と言っても、目的や特徴、使う順番は異なります。
- 柔軟化粧水
柔軟化粧水は、保湿成分で角層に水分を与え、みずみずしく潤った肌に導くもの。スチームクリームの『トナー』は、柔軟化粧水に該当します。 私たちが普段「化粧水」と呼んでいるのは、この柔軟化粧水を指していることが多いです。
- 拭きとり化粧水
拭きとり化粧水は、余分な角質などを拭きとりによってオフし、肌表面を滑らかにするアイテム。 使う順番は、クレンジング・洗顔のあとです。
- 収れん化粧水
収れん化粧水は、肌を引き締め、皮脂の分泌を抑えるもの。脂性肌の方や、皮脂によるメイク崩れを防ぎたい方に向いています。 使う順番は、クレンジング・洗顔のあとが基本です。
乳液・クリーム
乳液とクリームは、肌の潤いを“キープ”するアイテム。言わば、肌の蓋、潤いのヴェールです。
化粧水だけでは、保湿は不十分。化粧水で肌に与えた水分の蒸発を防ぐには、乳液・クリームが必要です。
乳液とクリームの違いは、水分・油分の配合量と、用いられる油性成分の種類。
乳液はクリームよりも水分の配合量が多いため、水分・油分をバランスよく肌に届けられます。また、液状の油性成分を多く用いるため、肌になじみやすい滑らかなテクスチャーです。
クリームは乳液よりも油分の配合量が多く、固形タイプの比率が高いため、コクのあるテクスチャー。より持続した保湿効果が期待できます。
美容液・ジェル
美容液は、保湿しながら、美容成分によってなりたい肌を目指すケアができるアイテム。
ジェルは、美容成分を加えた水やオイルにとろみを与え、プルンッとした形状を指します。
美容液とジェル、どちらも、水分が多くさっぱりとしたタイプもあれば、乳液やクリームのようにしっとりとしたタイプもあります。
使用順が明確に示されていない場合は、テクスチャーや使用感で使う順番を判断しましょう。
オイル
オイルは多様な使い方ができるアイテム。
肌が乾燥してごわついているときには、洗顔後にオイルを塗ると肌が柔らかくなります。
乳液・クリームのように肌の潤いをキープしたいなら、スキンケアの最後に塗布。
お手入れの目的に合った使い方・順番で活用しましょう。
朝のベーシックスキンケアの順番とポイント
朝のスキンケアは、日中の肌を守る“バリア”をつくるイメージで行いましょう。
①洗顔
汗とほこりは水で流せますが、油分である皮脂は水で落とせないため、水洗顔はNG。洗顔料を使いましょう。
②化粧水・トナー
柔軟化粧水で、肌にしっかりと水分を与えましょう。
『トナー』は角層を潤いで満たし、みずみずしくハリのある肌に導きます。
拭きとり化粧水と収れん化粧水は、必要に応じて適切な順番で使いましょう。
③乳液・クリーム
化粧水で肌に与えた水分を閉じ込めるために、乳液とクリームのいずれかを必ず塗りましょう。
乳液とクリームを両方使うなら、乳液→クリームの順で。
『スチームクリーム』はやわらかなテクスチャーで肌なじみが良く、べたつきにくいため、朝のスキンケアにもおすすめです。
マスクによる摩擦が気になる方は、クリームによる保護がおすすめ。
擦れやすい部分のケアには、『ユーカリ&ティーツリー』が役立ちます。
④日焼け止め
朝のお手入れの仕上げは日焼け止め。紫外線対策までが朝のスキンケアと心得ましょう。
『UVプロテクション33』は、
・乳液
・日常生活に対応したUVカット(SPF33/PA+++)
・化粧下地
の3役を備えるため、忙しい朝に重宝します。
夜のベーシックスキンケアの順番とポイント
日中ダメージを受けた肌のために、夜は必要に応じて、基本のお手入れに美容液やパックをプラスしても良いですね。プラスする場合は、アイテムの使用方法やテクスチャー・使用感を確認し、適切な順番で。
①クレンジング
使用したメイクアイテムに合うクレンジング剤を使いましょう。
一般的に、ナチュラルメイクの日はミルクやクリーム、しっかりメイクの日はオイルと言われていますが、肌への潤いとオイル並みのクレンジング力、どちらも譲れない方には『クレンジングバーム』がピッタリ。
②洗顔
肌に残ったクレンジング剤を落としきるために、洗顔料を使いましょう。
ダブル洗顔不要のクレンジングを使った場合、夜の洗顔は省いてもOKです。
③化粧水・トナー
朝と同様に、柔軟化粧水で肌にしっかりと水分を与えて潤しましょう。
④乳液・クリーム
睡眠中に肌の水分が蒸発しないよう、夜も乳液・クリームで肌に蓋を。
正しい順番はスキンケアの質を高める鍵
スキンケアの目的とアイテムの特徴を知り、適切な順番で使えれば、お手入れの質はグッと高まります。
正しい順番で、毎日のスキンケアをワンランクUPさせましょう。
ライタープロフィール
コスメコンシェルジュ・コスメライター 鳴海千穂
スキンケアとインナービューティーが好きなアラサー主婦ライター。
コスメレビューを中心に、Web媒体で美容記事を執筆しています。
「美しさは心身の健康から」をモットーに、アロマやウェルネスについても勉強。シンプルライフに憧れています。